エノコログサと猫じゃらしの違い!毒性はある?似た植物も

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エノコログサと猫じゃらしの違い!毒性はあるのか
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エノコログサは我々の周りに生えるごくありふれた草です。

夏季には繁茂し、時として雑草とみなされることも。

猫じゃらしと呼ばれている草と似ている気がするけど…。

結論から言うと同じ植物です。

この草の名前の背景、咲く時期、種類、楽しみ方、除去方法など、エノコログサの魅力について説明します。

目次

エノコログサと猫じゃらしの違いは?

エノコログサと猫じゃらしは実は一緒の草です。

猫じゃらしはエノコログサのもう一つの名前として知られています。

風に舞うエノコログサの花穂を猫が遊ぶ姿から、この名が付けられたと言われています。

エノコログサの茎を取って、好奇心が強い子猫の近くで振れば、夢中で遊ぼうとします。

ペット用品店で見かける猫じゃらしの玩具も、エノコログサをモデルにして作られていることが多いです。

エノコログサは「犬の尾」のようだからイヌコログサが訛ってエノコログサになったと考えられています。

そして猫が遊ぶ猫じゃらし…。

同一の植物が犬や猫の名を持つのは興味深いですね。

エノコログサは危険?毒性がある?

エノコログサは、特に毒性を持たないため、人間にとっては問題のない草です。

しかし、ペットにとってはどうなのでしょう。この草の安全性について詳しく見ていきましょう。

人間にとっては安全

エノコログサは、古代から食材として利用されてきた、粟の一種です。

穀物の仲間であるため、穂を取り除いたり、焼いたりして食べることができます。

この草には毒性がないので、人間には問題のない草と言えます。また、食物が少なかった時代には、食べることでエネルギーを補給していたとも言われています。

ペットには気をつけて

猫が遊ぶ「ねこじゃらし」としても知られるエノコログサですが、ペットとして遊ぶ際は慎重に扱うことが大切です。

穂は消化しにくいので、飲み込むと犬や猫の体に悪い影響をもたらす可能性があります。

エノコログサの穂には、微細な突起があり、このトゲのような形が独特です。

これが皮膚や目に触れると、怪我をすることがあるだけでなく、内部に入り込むことも考えられるので、取り扱いには注意が必要です。

ねこじゃらしで遊ぶときには、飲み込ませないように気を付けることが大切です。

また、散歩時に突起が毛に付くこともあるので、定期的にブラッシングをすると良いでしょう。

エノコログサに似た植物は?

エノコログサに見た目がそっくりな、似た植物も存在します。

アキノエノコログサ

アキノエノコログサ

アキノエノコログサはエノコログサより少し花期が遅く、8月~10月くらい。

草丈50~80㎝とエノコログサより少し大きく、花穂は先端のほうが下垂します。

ハマノエノコロ

ハマノエノコロは海辺で見かけることの多いエノコログサの変種です。

草丈10~20㎝と小型で、花穂は直立します。

キンエノコロ

キンエノコロ

キンエノコロは花穂が日光を浴びて金色に見えるのが特徴のエノコログサです。

草丈は20~50㎝のものが多く、花穂は直立します。

ムラサキエノコロ

ムラサキエノコロ

ムラサキエノコロは花穂が紫褐色に見えるのが特徴のエノコログサの変種です。

草丈は30~80㎝。花穂は直立します。

エノコログサを漢字で書くと…

エノコログサを漢字で書くと「狗尾草」です。

狗というのは犬のことで、狗尾草とは犬の尻尾のような草という意味。

エノコログサという名前は、その柔らかい花穂が犬のしっぽに似ていることからきています。

イヌコログサとは呼ばず、エノコログサと呼ぶのは、どこかで訛りが入って変わったものと考えられています。

エノコログサの花言葉

エノコログサの花言葉をご紹介します。

  • 遊び
  • 愛嬌

風が吹くと花の部分が揺れるその姿は、エノコログサの特徴をよく表しています。

エノコログサの花の特徴と時期

エノコログサの花

エノコログサが示す緑色のふんわりした部分がその花です。

鮮やかな赤やピンク色の伝統的な花を思い浮かべると意外に感じるかもしれません。

エノコログサは穀物の仲間で、稲や麦と同じく明確な花びらのある花を咲かせることはありません。

この植物の花は、多数の小さな花が集まって特有の尾状の花穂を形成しているのです。

それぞれの小さな緑の花の基部には、毛が生えており、これが犬のしっぽのようにふわっとした形状を生み出しています。

エノコログサの時期

エノコログサが花を咲かせるのは5月から9月まで。

秋が近づき、気温が低くなると徐々に茶色く変わり、枯れていきます。

エノコログサは梅雨の終わりから夏にかけて最もよく成長する、夏の代表的な草の一つです。

エノコログサの駆除方法

エノコログサは夏の時期に見ることができる、ふわりとした尾状の花穂が特徴的な草です。

でも、その可憐な姿とは逆に、暑い夏の時期には急速に増えてしまう厄介な植物でもあります。

庭やプランターの管理を少し怠ると、驚くほどの速さで勢力を拡大することがあります。

エノコログサの伸びを感じたら、まだ小さい段階で取り除くことが重要です。

この草は特に深くまで根を下ろすことはありません。

雨上がりなど、土壌がやわらかいときに取り除けば、比較的簡単に駆除することができます。

エノコログサは一年草であるため、種をつける前に除去することで、次の年の増殖を予防することも可能です。

エノコログサの生息地

ユーラシア大陸が起源のエノコログサは、その生命力の強さで世界の多くの温帯地域や未開地で見ることができます。

長い間日本にも生息している帰化種で、穀物としてのアワが導入された頃から存在しているとされています。

今日では、日本の至る所、特に畑や未開地、通り沿いなどで簡単に見かけることができます。

特に夏から秋にかけて、土の上にその姿を現すので、見逃すことは少ないでしょう。

エノコログサと猫じゃらしの違い!毒性はある?似た植物も|まとめ

「猫じゃらし」としても知られるエノコログサは、世界中に生息する野草としての驚異的な生命力を持っています。

多くの人々が子供の頃、その柔らかな穂先を手に取って遊んだのではないでしょうか^^

この草は無毒で、アワや米と同じ穀物のカテゴリに属しているため、食用としても利用できます。

どんな環境でも生き抜く強さを持っている植物です。

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