「モンステラ」という人気の観葉植物は、独特の切れ目が魅力的で、エキゾチックな雰囲気を持っており、部屋に簡単におしゃれな雰囲気を醸し出す、存在感あるインテリアグリーンの一つです。
しかし、このモンステラを育てていると、時折横に伸びてしまい、バランスを崩すことがあります。
なぜなら、モンステラは半つる性の植物で、つる状に成長するからです。
できる事なら、バランスを崩すことなく成長させたいですよね。
今回は、モンステラが倒れそうな場合、まっすぐに育てる方法について説明します。
モンステラが成長とともに横に広がる理由

モンステラを鉢で栽培していると、成長とともに茎が徐々に横に広がっていく事があります。
この特性は、モンステラが「半つる性植物」であることに関連しており、完全に自立できない場合、モンステラは原産地では他の植物に気根を絡ませながら上に向かって成長します。
そのため、モンステラの株の周囲に気根を絡ませるサポートが不足している場合、モンステラは横に這いながら成長する特性を示します。
この性質により、モンステラの茎は成長と共に形状が変わり、時に曲がったり横向きになることがあります。
モンステラをまっすぐに育てる方法
通常、モンステラは成長すると横に広がるため、まっすぐに育てるためには手入れが必要です。
ここでは、モンステラをまっすぐに育てるための手順を紹介します。
モンステラをまっすぐに育てるための手順①:適切な時期を選ぶ
モンステラをまっすぐに育てるためには、横に広がっている茎を縦向きに植え替える必要があります。
この作業は、通常、春から秋に行うのが最適です。最低気温が15度以上の暖かい季節が適しています。
ただし、真夏の暑い日は避けましょう。
植え替えや仕立て直しは植物にとってストレスがかかる作業です。
成長が活発な時期に行うことで、モンステラはダメージを最小限に抑えつつ、健康的に成長できます。
モンステラをまっすぐに育てるための手順②:新しい鉢と土の準備
最初に、新しい鉢と植え付け用の土を用意します。
根が詰まっている場合は、少し大きめの鉢を選びましょう。
また、鉢の底に鉢底石を敷き、モンステラ向けの良好な排水性の土を鉢の1/3程度に入れます。
モンステラに適した土とは?
モンステラには水はけの良い土が必要です。
市販の観葉植物用の土を使用することもできますが、土の排水性を高めるために、赤玉土(小粒)を市販の土に3分の1混ぜることをおすすめします。
土はモンステラの健康に重要な要素です。
モンステラをまっすぐに育てるための手順③:株を取り出す
新しい鉢の準備ができたら、モンステラを古い鉢から取り出します。
根が鉢からはみ出ている場合、株を取り出すのが難しいことがあります。
この場合、鉢を傾け、振動を与えることで株を取り出しやすくなります。
根を傷つけないように、根元から株を慎重に取り出します。
モンステラをまっすぐに育てるための手順④:古い土と傷んだ根を除去
株を取り出したら、根から古い土を取り除きます。
根鉢を軽く叩いて古い土を落とし、黒ずんだ根があればきれいなはさみで切り取ります。
古い土が落ちにくい場合、水に浸けて揉んでみると助けになります。
モンステラをまっすぐに育てるための手順⑤:株の配置
根鉢が整ったら、新しい鉢に土を入れ、株を配置します。
株の位置と角度を調整し、茎が縦になるようにします。
無理に株を曲げないでください。
モンステラは成長するにつれて、葉の向きを自分で調整します。
モンステラをまっすぐに育てるための手順⑥:土を追加
配置が決まったら、鉢と根の隙間に土を追加します。
根と土の間に空間がないように、土をつついて詰めていきます。
鉢を持ち上げ、振動で内部の空気を抜くことも役立ちます。
モンステラをまっすぐに育てるための手順⑦:水やり
植え替え後は十分に水を与えます。
水は受け皿から透明に流れ出るまで与えるのが良いです。
受け皿にたまった水は捨てましょう。
そのままにしておくと、根腐れや害虫の問題を引き起こす可能性があります。
水やりが難しいと感じる方は、水分計チェッカーを使うと便利ですよ!
こちらのタイプは電池不要で繰り返し使えるのでコスパも良いです♪
モンステラをまっすぐに育てるための手順⑧:支柱を設置
モンステラがあまりにも広がりすぎる場合、支柱を使用して上向きに伸ばすことで、葉や枝の調和が整い、視覚的な魅力も向上します。
棒状やリング状の支柱の設置方法
棒状やリング状の支柱を使用する際は、既存のモンステラの鉢に支柱を挿し込み、紐で固定します。
支柱とモンステラの茎を8の字形に縛るようにし、適度な緩さで結び付けてください。
強く縛りつけるとモンステラに損傷を与える可能性があるため、余裕を持たせて縛ってください。
支柱を土中に挿す場合は、根を損傷しないように慎重に挿し込んでください。
根に抵抗を感じた場合は、角度を微調整しながら試してみてください。
新しい、柔らかくて色の薄い茎葉は、結びつけないようにしてください。
これらは今後の成長のために重要であり、支柱との接触はモンステラに過度のストレスをかける可能性があります。
棒状の支柱を使用する場合、1本で安定させることができれば十分ですが、安定しない場合は3〜4本の支柱を使用してバランスを整えましょう。
太い支柱を使用する場合の設置方法
太い支柱を使用する際は、植え替え時に支柱を立てることがおすすめです。
新しい鉢に底石を敷いたら、支柱を中央に立て、土の約3分の1を詰めて支柱を確保します。
次に、モンステラを配置し、支柱に一時的に固定するためのロープなどを使用します。
その後、鉢の上端から約3〜4cm下まで土を追加して作業を完了します。
バランスの悪い茎がある場合は、断固として剪定しましょう。
支柱を設置し、気根が成長して自立するまでの間、モンステラは若干広がる傾向があります。
モンステラ全体を支えるために、麻ひもなどで茎と支柱を巻き付けておくと助けになります。
支柱を株に沿わせ、根元から鉢の底までワイヤーで固定します。
株がしっかりと土に根を張り、縦方向に安定するまで支柱を使用しましょう。
モンステラをまっすぐに育てるための手順⑨:葉の調整
根鉢を整える際に、長すぎる根をカットした場合、蒸散によって株が乾燥する可能性があるため、葉の数も調整しておくことが安心です。
モンステラの全体的なバランスを見て、必要ならばバランスを整える葉を清潔なハサミで切り取りましょう。
切り取った葉は水に挿して楽しむこともできます。モンステラの葉は非常に丈夫で、水を定期的に交換すれば長い間楽しむことができます。
広がりすぎたときは剪定すると言う手も

モンステラが過剰に伸び広がる場合や外観が気になる場所がある場合は、カットするというのも一つの手です。
剪定のタイミングも重要で、成長が遅い時期に剪定すると、モンステラの生命力に影響を及ぼす可能性があることに留意しましょう。
広がりすぎたモンステラの剪定に最適な時期は、4月から9月の温暖な気候の期間です。
この生育期にカットすることで、モンステラに与えるストレスを最小限に抑えることができます。
生育期に剪定を行うことで、新しい芽の発芽が促進されます。
モンステラの茎はかなり太いため、剪定の際に怪我に十分注意してください。
また、切り取った茎を用いて挿し木を行うこともでき、楽しみが倍増します。
モンステラをまっすぐにしたい!広がらないようにするには?|まとめ
この記事では、モンステラをまっすぐに育てるための手順を紹介しました。
「仕立て直し」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、今回の方法は横向きの株を縦向きにするだけで、非常に簡単です。
モンステラは成長が活発で、根詰まりを起こしやすい植物です。
植え替えと同時に株を縦向きにすることで、美しいモンステラを楽しむことができます。
ただし、株が縦向きに安定するまでに時間がかかることもあります。
焦らず、じっくりと育ててみてください。直射日光を避け、風通しの良い場所で育てましょう。