パキラに水不足の兆候が見られた場合、迅速な対処が元気を回復させる鍵です。
水不足になると、パキラは何らかの症状を示します。
これらの症状を見逃さず対処すれば、パキラはすぐに元気を取り戻しますよ。
この記事では、パキラが水不足の際に現れる症状と、それに対処する方法について説明します。
パキラの水不足の症状は?

パキラが水不足になると、下記のような症状が現れます。
- パキラの葉がしおれて、下向きに垂れる
- 葉が乾燥してくる
- 葉の一部が茶色に変色し始める
- 葉が枯れて落ちる
初期段階では、パキラの葉が垂れることが兆候のひとつです。
これらの葉は傘のように折り畳まれるように見えます。
また、葉が黄色く変色し、次第に枯れることもあります。
さらに、水滴が葉や茎に現れることがあります。
これは乾燥した空気や水不足によって引き起こされる現象であり、病気ではないことが一般的です。
しかし、パキラが水を必要としているサインです。
パキラが水不足時の対処法
まず、土の湿度を確認しましょう。
土が乾燥し過ぎているならば、パキラに水をたっぷり与えて、鉢から余分な水を捨てることが大切です。
水不足の場合、パキラは通常1日で回復します。
葉が枯れて落ちるか、葉が非常に乾燥している場合、完全な水不足の症状かもしれません。
この場合、上から水を注いでも根に浸透しない可能性があります。
その場合、パキラの鉢ごと水に浸ける方法が役立ちます。
水を浸けることにより、鉢の中の全体に水分が行き渡り、パキラの葉は復活するでしょう。
水やりの注意点
パキラの水やりについて、季節に合わせた頻度が重要です。
成長期と休眠期があり、それに応じた水分を与える事が必要です。
春から夏にかけては、成長期なので、たっぷりと水が必要です。
土の表面が乾いたら水を与え、サラッとした感触がある場合が適切です。
秋から冬にかけては、成長が遅くなるため水やりの頻度を減らしましょう。
土の表面が乾いてから1〜2日待つことが良いでしょう。
水を過剰に与えないようにし、根腐れを防ぎましょう。
最後に、葉水(葉に水を霧吹きで与える方法)もおすすめです。
特に乾燥した環境では、パキラの葉を健康な状態に保つのに役立ちます。
葉水は病害虫の予防にも効果的です。日常のお世話に取り入れ、パキラの状態を監視しましょう。
この対処法が効果的であることが示された場合、根詰まりや根腐れなど、他の問題が根底にある可能性も考慮しましょう。
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根詰まりや根腐れの可能性も
根詰まりは根が鉢内で詰まる現象で、水分吸収が困難になります。
通常、パキラは2年に1度の頻度で植え替えが必要です。
植え替えを怠ると、根詰まりが発生し、根の水分吸収能力が低下します。
根腐れは土が常に湿っている場合に発生し、根が腐ってしまう状態です。
水やりが過剰な場合や根詰まりが解消されない場合、根腐れのリスクが高まります。
水やりが効果がなく、土がなかなか乾かない場合、根詰まりや根腐れが疑われます。
根詰まりや根腐れの症状を確認するには、パキラを鉢から取り出し、根と土を検査する必要があります。
鉢内で根が詰まっている場合、より大きな鉢に植え替える必要があります。
根が腐っている場合、腐った部分を切り取り、新しい土との入った新しい鉢に植え替えることが必要です。
パキラには適度な室温と気温も大切

冬になると、パキラの葉が一部落ちることは一般的な自然現象ですが、これは冷夜によるものであることが多いです。
特に日本の冬季の気温はパキラにとっては寒すぎるため、注意が必要です。
葉が落ちた場合、まだ幹や枝が生きている場合は、暖かい場所に移動させることで回復する可能性があります。
寒い環境に置かざるを得ない場合、夜間だけ窓際から移動させたり、ビニールで覆い、保温することで、葉の落下を防ぐことができます。
冬季のパキラの育て方において、室温と気温の管理が鍵です。
パキラは耐寒性があり、気温が3〜5℃に下がっても生存できますが、5℃以下では枯れる可能性があるため、気温を管理することが重要です。
窓際に置くのは避け、エアコンの風が直接当たらない場所に配置しましょう。
日光不足でも不調になる事がある
パキラは耐陰性が高い観葉植物ですが、実は元々日光を必要とする植物です。
過度に日光を遮断し続けると、パキラは元気を失い、細弱な状態になります。
しかし、一方で真夏の強い日差しは逆にパキラにとって過度な光となり、葉にダメージを与えてしまいます。
日光不足の症状
十分な日光を浴びない状態では、パキラの茎が細く伸び、樹形が乱れて見栄えが悪くなります。
細長く伸びた茎は折れやすく、折れたり乾燥したりすることがあります。
また、葉の緑色が薄くなり、元気がなくなります。
直射日光によるダメージを受けた場合、パキラの葉は強い日差しで焼かれ、葉焼けとなり白く変色します。
変色した葉は次第に枯れてしまいます。
場合によっては、全ての葉が落ちて、パキラがまるで枯れたかのように見えることもあります。
しかし、株自体が生きている限り、新しい葉が再び生えてくるため、パキラの生命力を信じて復活を待つことができます。
復活のための対処法
日光不足で伸びすぎたパキラの茎を元の美しい形に戻すには、2つの方法があります。
1つ目は剪定です。
新しい成長部を残し、茎を途中で切り詰めます。
切り取った茎は挿し木にして新しい植物として育てることもできます。
茎を切りたくない場合、パキラを少しずつ日光の当たる場所に移動させる方法もあります。
ただし、急激な環境の変化には注意が必要で、パキラは徐々に日光に慣れるべきです。
1週間ごとに徐々に明るい場所に移動させ、パキラが復活するチャンスを与えましょう。
また、直射日光による葉焼けを防ぐため、レースカーテンで日陰をつくったり、日光の当たらない場所に配置することも有用です。
病害虫が原因になっている可能性も

観葉植物が病害虫に侵されると、見た目が悪化するだけでなく、他の病気を引き起こす可能性があります。
病害虫を見つけた場合、適切な方法で速やかに駆除しましょう。
早期の駆除は2次被害を防ぎ、他の観葉植物を守るのにも役立ちます。
ハダニの症状と対処法
ハダニは高温と乾燥が続く夏によく発生する害虫です。
ハダニの被害を受けると、パキラの葉の色が退色し、放置すると葉全体が白く変色します。
大量発生すると、クモの巣のような症状も見られます。
ハダニを駆除するには、ウェットティッシュなどで葉を優しく拭いて清潔に保ちましょう。
ハダニは水に弱いため、葉に霧吹きで水をかけることが予防に役立ちます。
葉水を行う際は、表面だけでなく、裏面も忘れずに行いましょう。
コナカイガラムシの症状と対処法
パキラの葉に白っぽい綿のようなものが付着していた場合、コナカイガラムシの感染を疑いましょう。
コナカイガラムシは、白い粉で覆われた体を持つワラジ状の虫で、葉につきます。
この害虫を放置すると、急速に増殖し、他の観葉植物にも広がる可能性があります。
また、コナカイガラムシの排泄物が原因で、すす病などの二次被害も引き起こすことがあります。
コナカイガラムシの駆除方法は、歯ブラシなどで葉を優しくこすり洗いするか、湿った紙や布で拭き取ることがおすすめです。
コナカイガラムシのメスの死骸から幼虫が孵化することもあるため、駆除時には死骸を残さないようにしましょう。
コナカイガラムシは、湿度が高く日光の当たらない場所で発生しやすいため、良好な日当たりと風通しの良い場所に観葉植物を置くことで予防することができます。
すす病の症状と対処法
すす病は、観葉植物の葉、枝、幹などの表面を黒いすすで覆うカビの一種です。
このカビは植物の養分を摂取するわけではなく、排泄物や分泌物を栄養源として拡大します。
すす病に感染すると、光合成や葉の蒸散が阻害され、最終的にパキラを枯らす原因となります。
すす病に感染した場合、薬剤を散布することが効果的ですが、同時に原因となる害虫の駆除も行う必要があります。
害虫の予防が、すす病の最も効果的な予防策です。
パキラの水不足の症状は?葉が下を向く、しわしわから復活させるための注意点も|まとめ
パキラの水分不足の症状と、その他不調で考えられる原因についてご紹介しました。
毎日のお世話により、パキラの状態に変化があるかどうかを確認し、問題が発生した際に早期に対処できるでしょう。
