新幹線チケットを当日購入する場合、できるだけ安い価格で入手したいと思うのは当然です。
事前に予約する「早得きっぷ」は安価で便利ですが、残念ながら当日購入には使えません。
そこで、今回は当日でも購入可能な、お得なチケットの方法を5つご紹介します。
結論から言うと、一番お得なのは「ホテルパック」です。
これは出発の6時間前までなら購入できます。
しかし、宿泊なしで日帰りする場合は、「ぷらっとこだま」が良い選択ですが、当日購入はできません。
ですので、今回は宿泊せずに日帰りで利用する際の、当日購入できるチケットに注目してご紹介いたします。
当日に新幹線チケットをお得に購入する方法：金券ショップを利用する
当日に新幹線チケットを手頃な価格で入手する一つの方法は、金券ショップでの購入です。
金券ショップでは通常、6枚綴りの新幹線回数券を1枚単位で販売しています。
これらのチケットはJRでそのまま使え、新幹線にも乗車できます。
現在、金券ショップで見かける新幹線チケットの大部分は「自由席回数券」になります。
かつては「指定席回数券」も販売されていましたが、2022年3月にその販売は終了しました。
エクスプレス予約やスマートEXのようなインターネットを介した新幹線チケット購入サービスが普及するにつれ、回数券の取り扱いは少なくなっています。
当日に新幹線チケットをお得に購入する方法①株主優待券の利用
新幹線チケットを当日に割安で手に入れる別の方法として、金券ショップでJR各社の株主優待券を購入する方法があります。
JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州の4社は上場しており、株主優待割引券（株主優待券）を発行しています。
これらの優待券は株主でなくても購入が可能で、みどりの窓口で使用することで割引を受けられます。
各社の株主優待券には異なる割引率が設定されています。例えば、JR東日本では1枚で片道運賃・料金が40%割引、JR東海では1枚で10%割引、2枚で最大20%割引になります。
JR西日本とJR九州では1枚で50%割引です。
ただし、JR東日本の株主優待券はJR東海の新幹線チケットには使えないなど、異なる会社間での使用はできません。
当日に新幹線チケットをお得に購入する方法②JRの特別割引券を活用
新幹線をよりお得に利用するために、JR各社が通年、あるいは特定期間に提供する「特別割引券」があります。
JR各社ごとに異なる名称で呼ばれるこれらの割引券には、以下のようなものが含まれます。
- JR東海：「お得なきっぷ」
- JR西日本：「トクトクきっぷ」
- JR九州：「おトクな割引きっぷ」
- JR東日本：「おトクなきっぷ」
これらの割引券の中には、当日でも購入できるものがあります。
例として、JR東海の「お得なきっぷ」やJR九州の「大阪往復割引きっぷ」が当日購入が可能です。
当日に新幹線チケットをお得に購入する方法③オンライン会員サービスの利用
JRのオンラインチケット予約サービス、「スマートEX」や「JR九州インターネット列車予約」も、当日チケット購入において割安な選択肢となります。
「スマートEX」利用で交通系ICカードで新幹線に乗車可能
特に「スマートEX」は、交通系ICカード（Suica、PASMO、TOICA、ICOCAなど）を利用して、東海道・山陽・九州新幹線のチケット予約が可能です。
「スマートEX」の主な特徴は以下の通りです。
- 入会費無料
- 交通系ICカード利用でチケットレス乗車可能
- 指定席やグリーン車の予約が通常価格から200円割引
- きっぷ受取り前なら指定席の変更が何度でも無料
- 大人・子供最大6名まで一度に予約可能
- スマートフォンやパソコンからチケット購入が可能
スマートEXを利用することで、新幹線の乗車手続きが簡単になり、スムーズな旅行が楽しめます。
九州地区の新幹線利用には「JR九州インターネット列車予約」が最適
九州地区で新幹線を利用する場合、「JR九州インターネット列車予約」がおすすめです。
これは九州新幹線や西九州新幹線、その他九州内の特急列車の予約に利用できます。
「JR九州インターネット列車予約」の特長は以下の通りです。
- JR九州Web会員登録料：無料
- 指定席の変更：きっぷ受取り前・指定列車発車前なら何度でも無料
- 同時予約可能人数：最大7名
このサービスを利用して、当日でも予約可能なネット限定きっぷを購入すると、通常料金よりもお得になります。
主な区間の料金例（大人1名片道の場合）は以下の表の通りです。
| 区間 | 通常料金 | ネットきっぷ(当日購入) | 割引額 |
|---|---|---|---|
| 博多ー熊本 | 5,230円 | 4,700円 | 530円お得 |
| 博多ー鹿児島中央 | 10,640円 | 10,110円 | 530円お得 |
| 博多ー長崎 | 6,050円 | 4,200円 | 1,850円お得 |
| 博多ー大分 | 6,470円 | 3,150円 | 3,320円お得 |
これらは普通の運賃と指定席特急料金（通常期）の合計額です。詳細は「JR九州インターネット列車予約」のウェブサイトをご覧ください。
当日に新幹線チケットをお得に購入する方法④JRの割引活用
新幹線チケットを当日に低価格で購入するために、JRが提供するさまざまな割引オプションを利用する方法があります。
主要な割引には「往復割引」、「乗継割引」、「学割」が含まれます。
JRの割引①往復割引
往復チケットを利用する際、片道の距離が601キロ以上の場合、「行き」と「帰り」の運賃がそれぞれ10%割引されます。
ただし、新幹線の「特急券」部分は割引対象外です。往復チケットは一緒に購入する必要があります。
JRの割引②乗継割引
JR線を使った特急や急行列車の乗り継ぎでは、特急・急行料金や指定席料金が半額になりますが、これはJR線の乗り継ぎ限定です。
JRの割引③学割
中学、高校、大学、専門学校、その他各種学校の学生・生徒が利用区間が片道101キロ以上の場合、運賃が20%割引されます。
事前に学校から「学校学生生徒旅客運賃割引証」の発行が必要ですが、目的が明確でないと申請できません。
学業や帰省などに利用できます。
宿泊が必要な場合は、最もコストパフォーマンスが良いのは「ホテルパック」です。これは出発の6時間前まで購入が可能です。
新幹線の乗り方
ここでは、実際に新幹線を利用する際のポイントについて詳しく説明します。
新幹線の入場口でのチケット処理
改札を通る際、チケットが2枚ある場合は、両方をまとめて改札機に通しましょう。
通常列車からの乗り換え時の手順
在来線から新幹線に乗り換える場合、乗車券だけを改札機に通して入場します。
車両と座席の確認
指定席チケットの場合は、車両番号と座席番号を確認してから乗車します。
自由席を利用する場合は、自由席がどの車両かを事前に確認してください。
例えば、山形新幹線と東北新幹線が連結して運行されるなど、乗るべき車両を間違えると行き先が変わってしまう場合があるため、注意が必要です。
乗り過ごしの注意
目的の駅を乗り過ごした場合、追加料金がかかることがあるので注意が必要です。
当日に新幹線チケットを安く買うための5つの裏技｜まとめ
今回は、新幹線チケットを当日に割安で購入する方法を紹介しました。
金券ショップでの購入が一般的だった時代から、今ではインターネットを通じた割引チケットの購入が主流となっています。
紙の回数券は徐々に廃止されています。株主優待券は割引率が高くおすすめです。
インターネット予約を使えば、スマートフォンやパソコンから簡単に割引チケットが購入でき、とても便利ですよ＾＾